December 01, 2004

『会社にケンカを売った社員たち』No.65 〜 Xさんのその他の言い分は?

メルマガの中に書き切れなかったXさんの言い分を2つほどご紹介いたします。

▼ Xはフリーダイヤル担当時、N課長らの指示により、部内にある親睦会からも
完全に排除された。部員からXが積み立ててあった親睦会の会費を返され、以後
親睦会が開催する催し等には声をかけてもらえないという状況におかれた。

▼ 8年9月、O部長はXに対し、松下幸之助の本を読むことを命じ、「会社と宗教は
同じだ。直とは他の社員の実態や部の現実をそのまま認めて、言われたことを批判せず、
黙ってやることだ。意見を持つことはいけないということだけを本書で学んで欲しかった。
君は直ではない」と述べ、Xに対する差別的扱いが、XがN社の事業を改善するために
上司に具申する姿勢を理由とするものであることを認めた。


これに対して、裁判所が認定した事実は以下のとおりです。

▼ 部内に親睦会はなかったが、それまでに徴収していたお茶代を、給茶機の利用により
不必要となったとして全担当者に均等に返還したことがあった。

▼ O部長は自身が3年前に通信教育を受講した際に感銘を受けた本であると説明して、
松下幸之助の著書『人間としての成功』をXに渡し、一週間後に感想を聞くのでよく読む
ように指示した。Xはその後、O部長に対し、「読み終わったので、何でも聞いて下さい」
と述べ、またO部長の求めに応じて感想文を書いた。(Y)

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LLのつぶやき 2004/12/01号

引き続きリーガル・リテラシーでは求人を募集しています。詳しくは>>> 【トラブルメーカーとの付き合い方】 今回は巨大企業が舞台です。 トラブルメーカーと付き合う際の巨大企業の特徴としては、「配置転換」が可能であるということです。いくら「配置転換」をしてもトラブルメーカーであるのならば、解雇という選択肢も出てきます。 巨大企業でなければ、「配置転換」をし続けることは難しいです。トラブルメーカーに対して「配置転換」なしで対応するとすればどのような対応をしますか?アイデアをお寄せ下さい。(TK)

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