November 10, 2004

LLのつぶやき 2004/11/10号

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 ○ 2004/11/10号:事件の概要は?
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本件は、NW社が整備士であるHに対し、勤務中に旅客機内でシャンパンを飲んだことなどを理由に長期間の自宅待機を命令し、その後解雇した。これに対して、Hが地位確認、未払賃金および解雇に至るまでのNW社の措置は不法行為を構成するとして慰謝料など損害賠償を求めたもの。

◆ルールの意味を理解させて共有する重要性
NW社は、さすが外資ということで、意思決定はとても早いと感じました。事実掌握後、すぐに懲戒事由として出勤停止を下したのはさすがだと思います。
しかし、NW社の犯したミスは、意思決定者が、「なぜ飲酒が禁止されているか」ルールの意味を理解していなかったことだと思います。意思決定者のみならず、「なぜ飲酒が禁止されているか」の意味が社内で共有されていないことが最大の問題だと思います。安全運行を確保するために許されないのか、顧客が不快感を示すから許せないのか、これが明確になったいなければ、程度の差こそあれ納得できる決定はできません。
ちなみに、私がこの事実を掌握した場合、サービス主任Sも懲戒します。飲酒した事実を知りながら、そのまま業務を続行した事を知っていたのです。飲酒をした事実を知り、飲酒後に業務をおこなえば安全な整備をおこなえない、危険と判断した、即通報、です。
もし仮に、この飛行機が墜落などしようものなら、飲酒したHが槍玉にあがるのはともかく、それを知っていて放置したSも同罪になるのでは?
皆さんはどう思われますか?
*ドイツのBMW社の工場には麦酒の自販機があり、就業中に飲んでも許されるそうです(TK)
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会社にケンカを売った社員たち ブログ立上げに寄せて

日頃は弊社発行メルマガ「会社にケンカを売った社員たち」
をご愛顧くださいましてどうもありがとうございます。おかげさまで発行部数が3000部を越えたのを機会に会社にケンカを売った社員たちの読者様専用ブログを立ち上げました。

このブログは毎週発行される弊社メルマガについての雑感を記してもらうことにより、読者の皆様にたくさんの価値観があることを知ってもらい、常に最適な答えを探すためのきっかけを得てもらうことを目的としています。
議論の場ではありません。
個性を会社という器に収め、会社としての個性を発揮し繁栄・成長していくのが会社です。多種多様な個性が存在していることを認め初めて「無用な争いを事前に回避することのできる組織」が実現するのです。

このブログが皆様の頭を刺激する気づきの場となる事を切に願っております。


2004年11月吉日
株式会社 リーガル・リテラシー
代表取締役 黒部 得善


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